肛門科の診察は痛くありませんか?いきなり切られたりしませんか?
大腸肛門科を受診される方がもっとも心配されるのは、「痛くないのか?」ということです。
診察で肛門や直腸を観察するだけなら、痛みはまずありません。
裂肛などで痛みが強い場合には、なるべく痛みの少ない診察を心がけています。
ごく一部のケースを除けば、その場でいきなり切られる心配もありません。
ただし以下の場合には、その場で処置した方がすぐに楽になるので、その場で切ることをおすすめしています。
①肛門周囲膿瘍
膿がたまって強い痛みが起こる状態です。
放置しておくと痛みはさらにひどくなるので、その場で切開して膿を出す必要があります。
②血栓性外痔核
血豆がたまって腫れる状態です。
小さくてそれほど痛みが強くない場合には、薬で治せます。
いっぽう大きくて痛みが強い場合には、その場で血豆を取り除いた方がすぐに楽になります。