痔核には「内痔核」「外痔核」「内外痔核」という3つのタイプがある。
痔核のタイプに応じて治療方針が変わってくる。
内痔核であれば、手術やジオンなど色々な方法で治療できる。
内外痔核や外痔核は切除しなければ治らない。
内痔核
奥のやわらかい粘膜が脱出するタイプ。
外痔核
外側のかたい皮膚が脱出するタイプ。
内外痔核
内痔核と外痔核が合併しているタイプ。
最も多いタイプの痔核。
解説
痔核には、内痔核、外痔核、内外痔核の3つのタイプがあります。
痔核のタイプ別に、最適な治療方針があります。
内痔核
内痔核は、奥の柔らかい粘膜が脱出してくるタイプの痔核です。
内痔核は痛みを感じる神経がないため、色々な治療法で治すことができます。
痔核根治手術(けっさつ切除術)で切り取るのが最も成績が良いのですが、他にジオンという注射療法も利用できます。
外痔核や内外痔核
外痔核や内外痔核は、外側のかたい皮膚が出っ張っているタイプの痔核です。
このタイプの痔核を治すには切除する必要があります。
注射療法(ジオン)では治すのがむずかしく、かえってひどく腫れあがる恐れがあるのです。
肛門科で診療する機会が最も多いのが、この痔核です。
「ジオンで治して欲しい」などと治療法を決めてから来院される患者さんも多いのですが、ここで示したようにどうしても希望に添えないこともあるのです。
痔核のタイプに応じて、最適な治療法を選択する必要があるのです。