大腸肛門科の診察は恥ずかしくありませんか?
これはそれぞれの病院・クリニックによって差が大きいと思うので、一例として私が勤務している施設について説明いたします。
待合室はきれいで明るい雰囲気です。
肛門科希望の人も恥ずかしがる必要はありません。私が勤務している病院では、胃腸科と肛門科の両方を標榜しています。胃腸科希望の方もたくさん来院され、胃や大腸の内視鏡検査も毎日多数おこなっています。
ですから、待合室で待っている分には、あなたが胃腸科で受診したのか肛門科で受診したのかは分からないということです。
診察室も胃腸科・肛門科共通の同じ部屋で行いますので、あなたが胃腸科・肛門科どちらの科を受診しに来たのかは、スタッフ以外の人にはわかりません。
診察は完全に独立して閉鎖された個室で行います。
診察は最小限の人数(医師と看護師一人ずつ)でおこないます。他の人が入ってくる心配はありません。
他人に肛門を見られるのは恥ずかしいと思うのはよくわかります。
しかしわれわれ医師の感覚としては、肛門といえども胃や心臓などと同じ臓器のひとつに過ぎません。
そして診察するときには、「どんな病気があるのか」とか、「どんな治療法がベストか」といった医師としての観点でしか物事を考えていません。
他の感情が入り込む余地はありません。