痔核の薬物療法は、便通の管理と薬剤(軟膏や坐薬)の二つが柱となる。

便通の管理では、「長時間いきまないこと」と「便通をととのえること」が重要。

上記に加えて、軟膏などの薬剤を処方する。

原則として、軟膏の治療が有効なのは内痔核の成分。

ふだんから出っ張っている外痔核の成分は、軟膏で良くなる事はない。

出血を伴う場合には、止血作用のある坐薬を使ったり、パオスクレーという注射療法を行うこともある。

この場合、大腸内視鏡検査を勧めることもある。

 

上記の治療を続けても、たびたび脱出する場合や、出血が続く場合には、次の段階の治療法(根治手術や硬化療法)を考慮する必要がある。