肛門乳頭という部位の一部が大きくなったもの。

大腸ポリープと違って、癌化することはない。

薬では治らないので、治したければ切除する必要がある。

 

歯状線という直腸と肛門の境界のところに、肛門乳頭という出っ張りがある(図のギザギザのところ)

ここの一部が刺激で大きくなったものを肛門ポリープという。

大腸のポリープと違って、癌になる可能性はない。

 

肛門ポリープは薬で治ることはないので、切除するしかない。

切除したら簡単に治る。

 

肛門ポリープには、裂肛に伴うものもある。

このタイプの肛門ポリープは、裂肛と一緒に治療する必要がある。

肛門ポリープのみ切除しても治らない。

 

解説

肛門ポリープの場合、肛門からコリコリした小さいものが脱出してきます。

痛みや出血は普通ありません。

また、大腸ポリープと違って大腸がんになる可能性もありません。

 

肛門ポリープは薬で治ることはないので、手術で切除するしかありません。

切除すれば簡単に治ります。

 

また、肛門ポリープは慢性裂肛に伴うものもあるので、この場合には裂肛根治手術を行い、肛門ポリープを裂肛と一緒に切除する必要があります。

大腸ポリープと異なり、肛門ポリープは「歯状線」という痛みを感じる部位にできます。

そのため大腸内視鏡検査の際に切除すること(大腸ポリペクトミー)はできません。